夜になると奇怪な現象が起きた土木事務所

その土地は旧街道から野分け道を300メートルほど入ったところにありました。広さは100坪ばかり、一昔前は周りはうっそうとしたススキの原でした。都市化が進み、その土地の前に新たに国道がつき一等地になりました。道路工事には事務所や労働者の休憩場所が必要になり、その土地に二階建てのプレハブを建てました。その年のお盆を過ぎた頃から夜遅くまで詰めて工事の段取りをしている会社関係者から奇妙な話が出てきました。1人が言い出すと、俺もそう思うとみんな言い出しました。ある日は風もないのに階段を上がった2階のドアーがバタンと締まり、2階の部屋を誰かがあるきまわる音がしました。泥棒だと思い、5人いましたからみんな手にスコップや棒を持って2階の会議室に踏み込みましたがガランとしているだけでした。 数日後は建物がガタガタと揺れたものですから、居たものは地震だと思い外に飛び出しました。通りかがった人がその様子を不審に思い近づいてきました。60過ぎの男性は従業員の話を聞くと、「やっぱりそうですか。あの言い伝えは本当だったのか。わしら在の者は子どもの頃から地蔵さんのある土地の前は走って通り過ぎよ。たたりがあるぞと言われていた。ここは昔首切り場があったのだよ」と教えてくれました。いわゆるいわくつき物件というものだったのですね。皆ひきつった顔でその話を聞いていました。 その土地を探すと半分土に埋もれた地蔵さんが出てきました。お寺の和尚さんに念仏を唱えてもらいました。それ以降奇怪な現象は怒らなくなりました。 

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